大物狙いの投げ釣りで使ってるスピニングリール。
知ってる人には有名な、ミリオンマックスとミリオンパワー。
両方とも、タックルベリーで、たしか2000円以下購入しました。
今回は、こっち、黒い方をご紹介。
その名も、ダイワ ミリオンパワーSS9000RD
1980年代半ばのリールです。
(ミリオンパワーなうえにハイパワーって書いてます。どんだけパワー押しやねん。笑)
中のグリスが固着してたけど、キレイに洗浄しいてグリス充填しなおしたら見事に復活。
スムーズな回転を取り戻しました。
こういう古いリールは中の構造がシンプルでええですね。
30数年前のリールですが、メンテしてやればぜんぜん使えます。
シンプルゆえに壊れずに長く使える、Zippoみたいなヤツです。
ミリオンマックスはよく聞くけれど、ミリオンパワーの方はマイナーかな?知らんけど。笑
ダイワで9000番。馬鹿デカイリールな上に、余計にかさばるリアドラグ方式なもんで、アホほどデカイリールです。
一緒に写ってるちっこいリールがフリームスの2508RH。RHなんで、ボディサイズは3000番です。
リールの下にある小型メタルバイブにみえるのは、IP26です。
このリールの迫力が伝わるでしょうか?
以下、カタログから。
◆超強力ロック式リアドラグ機構
◆音響分離システム
◆強力ビッグローラー
◆ワンタッチハンドル
◆糸止めつき
◆ハンドルのゆるみどめスクリュー
◆ローターナットのゆるみどめ
◆ボールベアリング1個、メタルベアリング2個
◆無塗装ボディ。内部・レバー・ハンドルも高耐蝕防錆設計
◆超硬ハードスチールギヤー
◆サイレントストッパー切替装置
ギヤ比 1:3.2
標準自重 940g
ドラグ耐力 10kg
破壊耐力 20kg
糸巻量は20号で125m
なんかよくわからん機構やらシステムやらツッコミどころやらが満載ですね。笑
音響分離システム。
こいつがおもろくて、昔のリールは、巻くだけで「カリカリカリカリ・・・」っていうラチェット音がしていたんですね。
それが、次第に現在のリールのように、巻いても音が出ない、サイレントのリールになっていったんですが、この装置はリーリングしたときのラチェット音を鳴るようにするか、鳴らないようにするかを切り替えることができる装置です。
それいる?
ってカンジですが、今でも、シマノのリールの巻きのシルキーさが・・・。
いやいや、ダイワの巻きだしの圧倒的な軽さが・・・。
とか、
ダイワのリールのドラグ音はデカ過ぎて下品だ。
みたいなことを言っているのをよく耳にするので、まぁ、「リールのカリカリ音の有無」も当時としては賛否分かれる大問題だったのでしょう。
このサイレントストッパー切替装置装備したことによって、カリカリ有り派もカリカリ無し派も等しく満足して使える夢のリールだったのかもしれません。笑
あと、見慣れない項目では、破壊耐力でしょうか。
破壊耐力20kg。
なんのこっちゃようわかりませんが、とにかく頑丈なリールだということでしょう。
ソルティガもステラSWもない時代に、磯からヒラマサや石鯛をスピニングタックルで狙うというコンセプトで作ったリールだったそうです。
そら、頑丈さは重要だったんでしょう。
外観に目を向けてみると・・・。
スプールにあしらわれたお魚レリーフや・・・
ウッド製ハンドルノブに、このリールの「こだわり」が感じられます。
かっこいいね!
現在のリールのメタリックでスマートなデザインのリールもいいと思いますが、こういう手の込んだ工芸品のようなデザインも「オトナの遊び道具」ってカンジがしてナイスですね!!
そんな豪華な装飾を施し、リアドラグを始め、様々な機構を盛り込みつつ、ガチの磯釣りに耐えきる頑丈さを追求した結果、なんと自重は940g。
もう、太糸巻いたらほぼ1kgです。
やりすぎちゃいまっか。笑
自分みたいなぶっこみ置き竿スタイルなら、いくらリールが重かろうが関係ありませんが、こんな重量のリールを手持ちで釣りしとったらただの筋トレです。
それはそれでいいかもしれません。笑
こんな笑えるごっつい仕掛けを使った大物狙いのブッコミ釣り。
ゴツいタックルに、でっかい針と、でっかいエサをつけて、どぼんと仕掛けを放り込んだら、あとは待つだけ。
なかなかおおざっぱで豪快な、ワクワクできるいい釣りですよ。
別に難しく考えなくても、釣れるときは意外とあっさり釣れる釣り。オススメです。
最後に、このテの釣りを始めるにあたりじゃこごうこさんとしんさんのブログには多大なるお世話になり、そして、いつも楽しく拝見させていただいております。
また今回のリールのスペックなど引用させていただきました。
ありがとうございます。
ぽんこち釣り道具に対する愛の深さと、造詣の深さに畏敬の念を抱いております。
ぽんこち道の泥沼に進んでダイブされている恐ろしい方々です。笑