↓前々回の記事。
淡路島は洲本にある、猪鼻谷フォレストパークキャンプ場という、最近できた、そこそこクセのあるキャンプ場のご紹介。
↓前回の記事。
川で遊んで、肉食って、酒飲んで優勝しました。
長々と書いてきましたが、父と4歳の息子二人のキャンプの話最終回です。
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遠い山に日は落ちて
川で遊び、焚き火を囲んで親子で食事を楽しんだキャンプ初日。
やがて日が落ちていき…
映え殺しの焚き火
夜。
あらかた飯も食い終わったので、焚き火をいじくりながら親子で語らいの時間を過ごします。
拾った枝をキャリーに縛り付けて作ったランタンスタンドの仕上がりの雑さ加減に、製作者(ぼく)の人柄がにじみ出ています。
キャンプの夜の焚き火なんて、一番の映えシチュエーションなのに、ぜんぜん映えねぇ。
ゆるキャンならぬ、雑キャン。
父が座っていた、お気に入りのあぐらチェアを強奪して、くつろぎのひとときをお過ごしになる息子氏。
こんなに暗いキャンプ場は初めてのはずなのですが、思いっきりリラックスしていますね。
今まで散々あちこちの野外に連れ回して遊んできた結果、外とか暗いのとかが怖くなくなったみたい。
たくましくなりましたね。
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ついでにカメラも強奪されました。
撮影:息子
被写体:酔っ払った父の背中。
4歳児にしてはなかなか上手くね?
このあとも、20時ぐらいまで焚き火を肴に息子と語らいました。
泥酔寸前まで飲酒し、脳の処理速度が大幅に劣化していたこともあって、父と子という立場ではなくて、4歳の息子と対等に会話を楽しむことができました。
酔っ払っていて、何を話したかをあんまりおぼえていないけどw
家だとなかなか寝付かない息子が、自分から
「眠いからもう寝る」
と言いだしたので、早々に就寝。
おやすみなさ〜い。
波乱の夜1
※深夜の闇夜の出来事なので写真がありません。
酔いがまわって、いい気分で寝ていると、突如息子に叩き起こされまして。
息子「お父さ〜ん」
父「ん、どうしたん?」
息子「おしっこ!」
え...トイレクソ遠いんですけど...
めんどくさ...
あ、そういえばオーナーさん公式の野糞ライセンスをいただいたので、おしっこなら確実にオッケーじゃね?
つっても、テントから出るのも酔っていてめんどうですけどね。
まぁ、別サイトのトイレまで歩いていくことを考えたら、それぐらいはしょうがないですね。
父「あっちのすみっこでおしっこしよっか」
息子「わかった!」
テッテッテッテッテ...
臆することなく一人でとびだして行ったで...
明かりが一切ない山中なのに、すげぇなあいつ。
ちょっと関心しながら、テントの中から息子の背中を眺めていました。
つか、家にいるときに夜中トイレに起きると一人でトイレに行くのは寂しいからついて来いと言うのに、闇夜の山なら一人で平気って、どういうことよ?
無事、用を足して戻ってきたので再び就寝。
波乱の夜2
おしっこ騒動も無事に終わり、再びスヤスヤと安眠していると、突然テントの直ぐ側で
「キョーーーン!」
という絶叫が響き渡ります。
野生の鹿です。
山だから鹿ぐらい出るでしょうが、鹿の出現位置がテントの直ぐ側でうるさい。
息子にとって、生まれてはじめて体験する野生動物のシャウト。
しかもあたりは闇夜。
さぞや恐れおののいているだろうと思い、息子の様子を伺うと…
「スヤァ…」
よく寝ていらっしゃるw
鹿の絶叫程度では動じないみたいですね。
びっくりするぐらいに図太くなったな。
波乱の夜3
トイレで起こされたり、鹿の襲撃にあったりとハプニングはありましたが、夏キャンプにしては涼しくて快適な夜です。
全然暑くなくてぼくも気持ちよく爆睡。
夜が深まるにつれて風が出てきたこともあって、ミストシャワーの下にいるぐらい涼しい。
よく、レジャー施設とかにあるアレね。
つか、えらい風が通るな...そして、ミストシャワーが強すぎるし、涼しすぎへん?
ん...?
目をさますと天候が大崩れしていて、台風じみた強風のせいでタープを止めているヒモが1本ぶち切れ、ぼくの顔に雨がふりそそいでいました。
我ながら、この状況でよく寝れてたな...
そら涼しいわw
幸いにも息子が寝ている側は無事だったので、真っ暗な中ゴソゴソと復旧作業に勤しみ再び就寝。
服は濡れたけれども速乾素材なので寝ているうちに乾くでしょ。
こんなところで冒険用品アルタミラの恩恵に授かるとは。笑
夏で良かったっす。
そして夜は明け...
そして波乱の夜は明け...
雨。
降ったりやんだりなのですが、降っているときはなかなかの雨脚の強さ。
山の早朝の雨は風情がありますね。
好きな風景です。
キャンプ場がもぬけの殻になっていて、自分たち以外のキャンパーさんがすべていなくなっていました。
昨夜の悪天候で、皆さん撤退されたんですかね?
息子は昨夜の悪天候にも一切動じずにまだ寝ていたので(本当にスゲェなコイツ...)自分のサイトの周りをササッとお片付け。
とりあえず濡れているものは、全部ビニール袋にいれて車にぶち込みます。
撤収作業も雑。笑
あらかた片付けが終了したタイミングで、テントから
「おとうさーん!」
と父を呼ぶ声が。
息子ちゃんおはようございます。
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野生児爆誕
息子氏の起床第一声。
「川であそびたい!」
え、まだ早朝ですよ?
「川であそびたい!」
ほら、だいぶ天候は落ち着いたけど、まだ雨が降ったりやんだりしてるし...
「川であそびたい!」
「川で、あそびたい!!」
...わかりました。
「ヤッタ!」
川までダッシュしていきました。
(幸いなことにあまり雨の影響を受けなかったのか、増水していませんでした)
雨が降ろうが、川にはまって濡れようが、意に介さずに、早朝から川遊びを堪能されていましたよ。
息子よ、マジでたくましくなったな。
戦利品、サワガニゲット。
ひとしきり遊んだあとは、天気も優れなかったので、早々にキャンプ場をチェックアウトし、帰路につきました。
(キャンプ場のオーナーさん、夜間天気が荒れていたので心配して、朝も電話をしてきてくれました。ええ人や)
終われないキャンプ
楽しかったぜ、猪鼻谷フォレストパークキャンプ場!
さらば淡路島!
また来るぜ!
と、さっそうと島をあとにするために、明石海峡大橋を渡ろうとしたのですが…
警備員「強風のため明石海峡大橋は通行止めで~す!」
なんてこったい
道は橋を渡れなかった車で渋滞。
通行止めの案内をするために立っている警備員さんにつめよる苛立ったドライバー。
地獄絵図です。
橋のふもとまで来てみて納得。
本州側が霧の中。先が全く見えません。
魔王の城にたどり着くために渡らなければならない、冒険最後の橋と同じ景色です。
せっかく早く帰ってびしょ濡れになったキャンプ道具一式の片付けをしようと思って早く出たのですが、残念ながら天候が落ち着くまで待機するしかなさそう。
橋が渡れないんじゃ、どうしようもありません。
仕方がないので、奥さんに帰りが予定よりも遅くなると連絡を入れます。
不本意な生しらす丼
まったくもう。
早く帰りたいのに。
不本意である。
うむ。不本意ながら美味である。
息子にそうめんとアナゴの串焼き全部食われた。
不本意である。
食べ終わって外に出てみると、多少は天候が回復していたものの、相変わらず橋は通行止め。
なので不本意ながら、しぶしぶ記念撮影をする。
普通の顔出しパネルって、顔を出すために空いている穴が、何らかのキャラクターの頭部になってたりするもんじゃないですか?
何このパネル?顔を出す穴をあければいいってもんじゃないでしょうw
顔出しパネルのセオリーをガン無視している。
不本意である。
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不本意な温泉
まだ橋の通行止めは解除されません。
ただ通行規制が解除されるのを、なにもせずに待っているというのも癪だし、昨日は風呂に入っていなかったので(川には入ったが)銭湯に行くことにします。
向かった先は、橋からほど近い「美湯ビュー松帆の郷」という、なかなかに昭和テイストな名前の温泉(銭湯?)
風呂なので写真は撮影していませんが、先程までの濃い霧が晴れて、露天風呂からは明石大橋が一望できます。
のんびり湯船につかっていると、焚き火をして煙臭かった体が浄化されていきます。
不本意ながらいい湯である。
と、風呂から見える明石海峡大橋を車が走り出しました。
どうやら通行規制は解除されたみたい。
きっちりと風呂あがりの牛乳はいただいて、お昼すぎに淡路島をあとにしました。
サクッとキャンプだけして帰って来るつもりが、結局フルで淡路島観光を楽しんだ2日間になりましたね。
橋が渡れないというアクシデントも、今回のキャンプを思い出深いものにしてくれましたね。不本意ながら。笑
新しい家族
最終日に捕まえたカニさんは、我が家の水槽で飼育中。
元気にやっています。
いざ飼ってみると、だんだん水槽のレイアウトとか凝りたくなってきますね。
アクアリウムにハマる人の気持ちが少しわかりました。笑
まとめ
父と子のキャンプの記事全3回は今回で終了!
お付き合いいただき、ありがとうございました!
鹿の襲撃、突風&豪雨でテント崩壊&浸水、おまけに橋は通行止め!
色々盛りだくさんでしたが、楽しかったし思い出深いキャンプになりました!
なにより、うちの子が思ったよりたくましかったw
また行こう!