口コミの評判は良いのですが、情報が乏しい和歌山のキャンプ場「遠井(とい)キャンプ場」でソロキャンプをしてきました。
遠井キャンプ場のご紹介はコチラ↓
前回記事ではキャンプ場や周辺のご紹介をしましたんで、今回は実際に泊まってみた感想などを。
日記みたいな記事になるかと思いますが、お時間がある方はお付きあいください。
真南が吉方位らしい
キャンプに行ったのは11月のこと。
冬目前だったので、北の方角のキャンプ場は気温的にあまり行きたくないな、ということで、南方面のキャンプ場にいくことに。
占い好きな奥さんにキャンプに行くことを告げると
「その日は真南にいくといいよ」
とのことだったので、行き先は和歌山にしようかな、とGoogle Mapを眺めてみます。
ですが、いざ調べてみると和歌山県の内陸部分って、以外とキャンプ場が少ないんですね。
もっと南、串本の方まで行くといくつかキャンプ場があるのですが…
ぼくにはちょっとオシャレすぎるw
キャンプスタイルが雑なので、あまりオシャレなキャンプ場は気後れするのです。笑
なにやら良さげな遠井キャンプ場を発見
ネットを見ているうちに見つけたのが、今回行った遠井キャンプ場。
シンプルなキャンプ場のようですが、口コミの評判は上場です。
ただ、公式サイトがこんなん…
行政関係のところが管理しているようですが、いかんせん情報量が少なすぎて、どんなキャンプ場なのかよくわかりませんw
遠井キャンプ場は、先着順で予約が必要ない(というか、できない)キャンプ場とのこと。
いちおう電話を掛けてみて、混雑具合を確認してみたところ
「この時期ならばそんなに混雑することはありませんよ」
とのことでしたので、遠井キャンプ場の調査をするべく、バイクに乗って突撃してきました。
グーグルマップで調べてみたところ、キャンプ場までは阪神高速を使って片道2時間ほど。
遠すぎず近すぎずで、ツーリングを楽しみながら行くにはちょうどいい距離です。
しかし、後にこれが罠だと知ることになるとは…
海南インター怒りのデスロード
ナビ通りにひた走り、高速道路を海南インターでおります。
途中、スーパーで食材の買い出しをすませて、いざ遠井キャンプ場へ。
走っていて気持ちが良いお天気。
車は快適に流れていて、いいツーリングです。
と、思ったのもつかの間。
ナビに案内されるままに、幹線道路から少し入っていった峠道にバイクを走らせていくと…
とんでもない酷道w
転落したら崖下真っ逆さま道路なのですが、あたりまえのようにガードレールは無し。
車1台がギリギリ通れる道幅しかありませんが、ふつうに対面通行です。
見通しの悪いヘアピンカーブが連続するので、正面から車が来ているのかどうかもよくわからない。
そしていざ車が来たら、どちらかがすれ違える場所まで延々とバックしなければなりません。
しかもそこそこ通行量がありやがります。
あんな初見殺しのヤバ道は地元民しか入ってはいけません。普通に死ねる。
ぼくはバイクだったので、すれ違いは大丈夫でしたが、後ろを走っていた県外ナンバーの乗用車は死にかけていました。
ちなみに、グーグルマップのナビを無視して、海南インターの一つ南の有田インターで高速を降りてキャンプ場に向かうと、普通に走っていて気持ちがよい田舎道です。
海南インター方面からは行くもんじゃねぇですw
利用料金問題
キャンプ場に入ってすぐに受付があるのですが、人はいません。
管理員が常駐していないのは事前に調べて知っていたので、管理棟に掲載されている番号に電話をかけます。
担当者の方が、あとから料金を徴収しにくるシステムです。
遠井キャンプ場も他のキャンプ場と同様に細かく料金設定がされているのですが…
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日帰り
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1泊2日
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2泊3日
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3泊4日
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自動車
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3,000
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4,000
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7,000
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10,000
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単車
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1,000
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1,500
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2,000
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2,500
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その他
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大人
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800
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1,200
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1,600
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2,000
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小・中学生
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400
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600
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800 |
1,000
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↑ こちらが遠井キャンプ場のHPに掲載されている利用料金表です。
自動車、単車はわかるんですが、「その他」の「大人」とか「小・中学生」がどの料金を示すのかイマイチはっきりしません。
今回のぼくの場合、一泊二日のバイクソロキャンプなので
①バイク1台で利用料が1500円
なのか
②バイクの駐車料金=1500円+大人利用料金1200円=2700円
なのかよくわからん。
たぶん、②の2700円になるんだろうな、と思いながら設営作業を勧めていたら、担当者の方が車で料金徴収にやってきました。
最初に軽くキャンプ場の注意事項や利用方法を説明してくれます。
いや、そういう重要なことはどっかに書いといてくれw
管理員さんからゴミ袋とキャンプ場の利用方法や注意事項を書いた紙をいただきました。
ゴミを処分してくれる上に、ゴミ袋まで無料。超良心的です。
そして、丁寧に口頭でも説明してくれます。
その注意事項の中に、HPのどこにも記載されていなかった一言が…
「水道の水は飲料用として適さないので、一応飲まないようにしてください」と
上水じゃなくて、湧き水か川の水を引っ張ってきているんですかね。
つか、そういう大事なことは公式HPに書いといてくださいw
ぼくはそういう水道でも、自己責任で(一応煮沸して)飲料・料理用として使いますが、気になる人は結構気にすると思いますよ。
と、いうことで、遠井キャンプ場の利用を検討されている方は、飲水は持参した方が良いかと思います。
謎に利用料が1000円。そして実質300円
さっきの写真をもう一度載せておくので、合計利用料のところを見てみてください。
明細を書く欄をすっとばして、合計利用料がなぜか1000円。
どういうことか、ぼくも未だによくわかっていないのですが
管理人さん「このキャンプ場をご利用されるのは初めてですか?」
ぼく「はい、初めてです」
管理人さん「初めてなら、1000円になりますね」
ぼく「???」
というやり取りがありまして、1000円になりました。
どうやら、初回割引みたいなシステムがあるっぽいです。
ですが、これもどこにも記載がなかったので「実際に初めて行ってみたけど1000円じゃなかったぞ!」みたいなクレームはナシでお願いします。
しかし、なにをどう計算して1000円にしているのかもわからん…
一人につき1000円なのか、車1台に付き1000円なのか…
ま、安くなっているので全然いいんですけどね。
そして、車で十数分走ったところにある「しみず温泉」の入浴券が、1グループに付き1枚ついてくるようです。
温泉の入浴料は大人700円なので、キャンプ場の利用料金実質300円。
むっちゃ安い。
芝サイトを贅沢に使って設営&焚き火の準備完了
他のお客さんが1組しかいないガラガラ状況だったので、正面に有田川が見える絶景スポットを贅沢に独り占めしてテントを設営。
なかなかいいロケーションです。
公園にあるようなベンチも設置されていたので、荷物置きに使わせてもらいます。
地味に便利。
設営状況。
相変わらずテキトーです。笑
川沿いのキャンプ場なだけあって、河原に降りるとちょっとした小物置きに使える平たい石がいっぱい落ちていたのが良かったですね。雰囲気でるし。笑
それにしても紅葉は鮮やかで…
水がキレイで川の風景も非常に良い。
テントからの眺めもなかなか。
良いキャンプ場ですな。
焚き火用の木もそのへんから拾ってきて準備万端。
ひとり大宴会開催
設営が終わったの、焚き火の準備をしながらとりあえず乾杯。
家を出たのがお昼前。デスロードに時間を取られてしまったのですっかり夕方になってしましました。
「遅めの昼ごはん」兼「早めの晩ごはん」ということにします。
暴飲暴食。ひとり大宴会です。
来る途中のスーパーで買った味付きのせせりを焼いてみたり…
今回のキャンプにはスキレットを持ってきていたので、生で売っていたハンバーグを焼いてみたり…
餃子を焼いてみたり(上手に焼けました!)
いい感じに日が暮れてきて…
満月が煌々と。
星がよく見えるのがウリの一つのキャンプ場みたいなんですが、満月が明るすぎて、残念ながらあまり星が見えませんでした。笑
ま、いいお月見になりました。
いい気分で深酒をして酔いつぶれたタイミングで、クマが出ないことを祈りつつ(笑)就寝。
朝から米を炊く
和歌山とはいえ山間部だったので、さすがに夜は多少気温が下がったみたい。
ダウンの寝袋と湯たんぽを持っていっていたのでぬくぬく眠れましたが、テント内は結露でびっしょりしていました。
で、濡れたテントを乾かしつつ朝から何をやっていたかというと…
ダイソーメスティンで、朝からせっせと米を炊いていました。
普段、家ではほぼ毎日ぼくがご飯を作っているので(まぁ、料理は趣味なんで全然楽しいんですが)キャンプではまったり過ごすためにズボラ飯しか作らないことにしています。
ですが、同時に「キャンプでは、最低一つは地元の食材を楽しむ」みたいな自分ルールがありまして。
前回のキャンプで甘エビの刺し身を買ったのに引き続き、今回は釜揚げしらすを買っちゃったんですよね。和歌山名物だから。
どっちも心の底から「キャンプの食材としてどうなの?」って思っているんですが、好きなものはしょうがないじゃないですか。笑
と、いうことで「しらす丼」を作るべく、朝からせっせと米を炊いている次第です。
そうこうしているうちに…
上手に炊けました!
なぜかメスティンで米を炊くと、他のクッカーより若干早く炊きあがるような気がしているんですが、ぼくだけでしょうか?
卵黄(つぶれちゃったw)をのせて醤油を回しかけたら、アウトドアしらす丼が完成!
ソロキャンプっていうのは、自由度の高さがウリなんです。
おしゃれなダッチオーブン料理なんかつくらなくて、刺し身を食っても海鮮丼を食っても良いはずなんです!
見てください。その証拠に、芝生の緑としらすの白が、実に映えているじゃないですか。
異論は認めない。
ゆったりコーヒータイムに突如はじまる激烈な騒音
しかし、今日も超絶いい天気。11月にしてはとても日差しが暖かい。
チェックアウトは夕方なので、座椅子でまったりチェアリングしながらコーヒータイムを楽しみます。
今回利用した芝生サイトには桜の木が植わっています。
「春に来たら、お花見キャンプなんかも楽しめるんだろうな」
などと枝だけの桜を眺めながら優雅な時間を過ごしたのもつかの間、山間に響き渡る爆音。
写真の左下に写っている重機にご注目。
なんか、河川工事中みたいでして、業者さんが工事を開始しはじめました。
和歌山の山間部というシチュエーションに似つかわしくない、なかなかな騒音ですw
ま、お仕事じゃ仕方が無いですね。
趣もへったくれもなくなったので、そそくさと撤収して、前日に入浴券をいただいた「しみず温泉」に行ってみることにします。
ツッコミどころが多い温泉
バイクで少し走って「しみず温泉」に到着。
のぼりがやかましい、ログハウス風の建物です。
水曜・木曜が定休日。
営業時間は11時から20時までとのことなので、ご注意を。
結構大きな建物の温泉で、ちょっとした宿泊施設やレストランなんかも併設されていました。
温泉を規模を表現するのに「大きな風呂」ではなく「大きな建物」と言ったのは理由があって、でかいのは建物だけなんです。
エントランスは広々していて、中にはいると有田川が一望できる空間があり、地元の人が描いた絵なんかが飾ってあったりします。
湯上がりに休憩できるように畳の大広間もあり、地元特産の柑橘類を贅沢に使用したジュースなんかも売っていたりするんですが…
↑有田産の柑橘類「不知火」100%のジュース。
少しお高いですが…
まぜなければ果物成分が沈殿するぐらいに濃厚です。
おいしかった。
いかんせん、肝心の風呂がせまかった。
大浴場になっているのですが、湯船は1個だけ。
激烈に小さいわけではないのですが、3人ほど同時に入ると、となりの人と
「あ、どうも…」
みたいになる狭さです。
なぜ、温泉なのに風呂以外のスペースがあんなにでかくて、肝心の風呂がこの狭さなのか。
絶対スペースの使い方間違ってるやろw
壁一面が窓で、風呂から有田川が一望できるようにはなっているのですが、窓の外の灌木が伸びすぎていて景観の邪魔をしていたのも残念ポイントでした。
お湯はむちゃくちゃ良かったです
お風呂の作りは若干残念だったのですが、お湯はむちゃくちゃ良かったです。
泉質に関しては、個人の肌質によって合う・合わないがありますが、すくなくとも僕にはむちゃくちゃ合いました。
覚えている限り、過去に行ったどの温泉よりも肌がスベッスベのモッチモチになりました。
お湯の色は無色透明で、特に湯の匂いがキツイとかもなかったので、どなたでも抵抗感無く入れる泉質だと思います。
遠井キャンプ場に行った際には、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。
ちょろっと観光&爆安みかん
帰るにはちょっと早い時間だったので、お風呂上がりに周辺観光スポットをツーリングしてみました。
蔵王橋
二川ダムに掛かっている吊橋「蔵王橋」
徒歩のみ通ることができるみたいです。
長さ・高さともに、なかなかな吊橋です。
足元は金網状になっているので、下が丸見えです。
高所恐怖症の人なら卒倒できる景色です。
あらぎ島
あらぎ「島」という名称ですが、川の中州につくられた棚田です。
半円状の棚田で、峠の上から眺めると確かに島のようなカタチをしています。
春には水を張った棚田が水鏡になって空を写し、夏には一面緑の絨毯に。
秋には黄金色の稲穂が棚田を覆い、冬には雪景色が楽しめるのだとか。
この日は、11月だったので「稲刈りが終わって、雪は積もっていない」という、一年間を通して一番なにもない時期だったみたいです。笑
それでも絶景でした。
みかん安すぎ
帰り道、有田ICに向かう道中にそこかしこにあったのが、みかん畑。
どの木も枝いっぱいにみかんが実っていました。
そして、ほとんどのみかん畑には、簡単な作りの「無人販売所」が設置されていました。
「みかん1袋100円」が相場みたいです。有田みかんですよ?安すぎません?
料金ボックス代わりに、茶筒を改造した貯金箱が置いてあります。
せっかくなんで、1袋買って帰りましたが「安かろう悪かろう」ではなく、とても甘くて美味しかったです。
よっぽど美味しかったらしく、息子が一人でほとんど全部食べてしまいました。
父の分も残しておいてほしかったw
晩秋の和歌山にキャンプに行かれるかたは、ぜひ買ってみてください。100円ですしね。笑
こんなギア使ってました
今回のキャンプではこんな道具を使っていました。
テント
前回キャンプに引き続き、今回使用したテントもワークマンのレジストドームテント。
シンプルなスカート付きのソロドームテントで、お値段驚愕の5800円。
もう、ずっとこれでいいや。
リフレクター(焚き火用風よけ)
焚き火用の風防兼リフレクター。
長所は、パタパタと開くだけたので、設置が楽ちん。ちゃんと風を防ぐことができる。金属板の反射熱でかなり暖をとることができる。
(ちょっと危ないけど)写真みたいに風防の中に足先をつっこめば、まるでこたつのような暖かさです。
短所はバカ重い。
写真のLサイズ版(高さ50cm×幅120cm)で1.7kgもありますw
まあ、その重さのおかげで、風防のペグダウンをサボっていても、少々の風では動かないんですけどね。
風防を地面に固定するためのOリングと短いペグ、収納袋、そして紙やすりが付属品としてついてきます。
紙やすりは、風防のバリを削り取るためのものです。
バリ取りはセルフサービスという、本家本元のメスティン仕様です。ワイルドw
グラシアフィールド座椅子
ロータイプやハイタイプ。コンパクトからどっしりしたものまで、アウトドアチェアの選択肢は幅広いですが…
「座椅子」
この選択のイスは盲点じゃないでしょうか?
その中でも、この「グラシアフィールド座椅子」は独特で、背もたれを支えるためのギミックが「つっかえ棒」になっています。
背もたれど座面をベルトでつないで背もたれを支えるパターンの座椅子は多いのですが、つっかえ棒システムを採用しているのはキャプテンスタッグだけではないでしょうか?
他の座椅子と違い、側面に邪魔になるベルトがないので、かなりだらけた姿勢で座ることができますし、しっかりとしたつっかえ棒で背もたれを支えているので安定感もバツグン。
あと、そもそも骨組みが少ない(背もたれ部分しかない)ので、かなりコンパクトに収納できますし、圧倒的に軽量です。重量わずか530gしかありません。
ただ、コンパクトになるということは、そもそもクッションがあまり入っていないので…
こんな感じで、マットを敷いて使うのがおすすめです。
ランタン
古すぎてどこのメーカーのランタンか忘れてしまいましたが、よくあるキャンドルランタンです。
キャンドルの代わりに、キャンドル型のオイルランタンをいれて使っています。
趣はオイルランタンにはかないませんが、持ち運びやすいコンパクトさが魅力ですね。
ミニマルキャンプとかでも持っていけるサイズです。
まとめ
川遊びが楽しめるキャンプ場なので、夏に人気があるキャンプ場だと思うのですが、それ以外の季節でも、落ち着いてキャンプを楽しめるいいところでした。
もうすぐ桜が咲くと思うので、このキャンプ場が気になった方は、ぜひ「お花見キャンプ」を楽しんできてください。
安いしね!
今後もキャンプ場の紹介記事なんかも書いていきたいと思います。
ではまた!