関西ではもうすぐフィッシングショーがありますね。
各釣具メーカーが新製品を発表するのがこの季節。
新発売のアイテムに手を出してみるのも良し、型落ちしたアイテムをセールでお得にゲットするのも良し。
冬は釣り具を買うのにいい時期なので、阪神間の釣り場の特徴にあったタックルについて考えてみました。
今回は阪神間の堤防からのショアジギング編です。
阪神間の釣り場の特徴からタックルを考える
主戦場は堤防かサーフ
阪神間で青物が狙えるポイントは大きく分けて2種類。
堤防か砂浜(サーフ)です。
海岸線のほとんどが人工物で埋め尽くされている阪神間に磯場はありません。
というわけで、各社から発売されているショアジギングロッドの上位機種の多くを占める「ガチムチ系ロックショアジギング用ロッド」は出番がないワケです。
今回は一番メインの釣り場となる堤防に絞って適したタックルを考えていきたいと思います。
例外はあるが極端に太いラインは必要ない
根や障害物が多い磯場と違い、堤防ではファイトの際に障害物にラインが擦れて切断することが少ないので、極端に太いラインは必要ありません。
むやみに太いラインを選ぶと、ルアーの飛距離を縮めたり、ルアーの操作性に悪影響を与えることがあるので、タックルバランスを考えた上で、適正な太さのラインを使うことが大切ですね。
例外的なシチュエーションとして「となりのアングラーとの距離が全然無いほど混雑した場所」に行く場合(ハイシーズンの日曜日のアジュール舞子とが武庫川一文字とか)には、太めのラインが必要になってきます。
少しでも魚に走られると、隣のアングラーのラインと絡まってしまうために、超ゴリ巻きのファイトをする必要があるからです。
そういう場所によく行く人は、ゴリ巻きファイトでも切れないくらいの強度のラインを使う必要がありますね。
トップウェーター系のルアーは使いにくい
阪神間で青物を狙える堤防は、足場が高いポイントが多いです。
武庫川一文字の沖向きなんか、水面まで5mくらいさがありますからね。
足場が高いと、足元まできっちりとトップウォーター系のルアーを操作して泳がせるのが難しいです。
とくにダイビングペンシル系とか、ほぼ無理ゲー。
トップウォーターが青物に対して有効なのは確かですが、こと阪神間の堤防との相性はあまりよくありません。
アベレージサイズはハマチ。稀にブリ。
GW頃になると「本日はブリ〇〇本!」といった景気が良い釣果情報が出回っていますが、だいたいファンタジーです。
確かにブリはよく釣れているのですが、その理由は同じポイントで釣りをしているアングラーがとんでもない人数がいるから。
その中で幸運なアングラーがブリをゲットする感じです。
確率的には20人に一人とか、そんなもん。
逆に秋の青物シーズンのハマチサイズの青物ならコンスタントに複数本釣れることも珍しくありません。
ブリロマンに目がくらみ、過剰にブリを意識した強めのタックルで揃えてしまうと、竿が強すぎるせいでせっかくのハマチをバラシまくってしまうなんてことになり、精神衛生が崩壊します。
実際にぼくの友人がコレでしたw
「ハマチサイズでも楽しめるし、ブリが掛かっても穫れる」くらいのタックル強度を意識して道具を選んだ方がいいと思います。
よく使うルアーからタックルを考える
阪神間の堤防に適したタックルのセットを考えていきたいと思います。
実際、ぼくのタックルセッティングも↓で紹介するみたいな感じです。
まずは、よく使うというか、コレは必須っていうルアーがあるので、ルアーから逆算して適したロッドやリールを選んで行きたいと思います。
ルアー
青物対応ルアーは数多くありますが、阪神間で絶大な人気を誇るルアーはそう多くありません。
そして、それらのルアーの釣果は折り紙付き。
使わない手はないので「実績ルアーが快適に使えて、釣果を狙えるタックルセッティング」を考えて行きたいと思います。
まずは、魚の口から近い方から考察したほうが釣果に結びつきやすいので、よく使うルアーから考えて行きたいと思います。
メタルジグ
阪神間で青物を狙う上で個人的に最高のメタルジグは、ギャロップアシストと闘魂ジグ。
メタルジグの基本アクションである「ワンピッチジャーク」の動きも素晴らしい上に、ただ巻きでも魚が釣れてしまう「スイミングアクション」をするという素晴らしい性能を持っています。
本当にたくさん釣らせてもらいました。
最近発売されたメタルジグでは、Ja-doの冷斬(レザン)なんか、高次元でこのアクションをこなしてくれるルアーですね。
冷斬は優れたバランスのジグで、シャクっているときにリアフックがラインを拾って絡んでしまうトラブル=通称エビる、がかなり起こりくいので、使っていてストレスフリーです。
ただし、エビりにくさの代償で、リアフックが他のメーカーのメタルジグに比べると小さくなっているので、パワーファイトが必要なシーンでは注意が必要ですね。
あとは、実釣力とコスパのバランスがえげつないジグパラシリーズがオススメです。
種類・カラーともに非常にたくさんのメタルジグがお手頃価格でラインナップされていますし、通販・店頭の在庫も豊富なのがうれしいところ。
ジグパラショート
フロントにティンセル付きのアシストフック、リアにトレブルフックを標準装備した万能型のメタルジグです。
青物はもちろん、リアフックへのバイトが多いサワラやタチウオなんかの人気のターゲットまでしっかりとカバーする万能メタルジグ。
ジブパラシリーズで、どらか一つだけ選べというなら、間違いなくこれを選びます。
とりあえず一種類だけ買うならコレを選んでおけば間違いないかと。
ジグパラセミロング
ジグをシャクったときの左右のダートが大きくなるセミロングタイプのメタルジグです。
どちらかというと青物特化形状ですね。
ジグを大きくアクションさせて、魚にアピールしたい時に有効ですね。
ジグパラスロー
(手持ちのジグパラスロー紛失中...)
その名の通り、スローフォールが特徴的なジグパラシリーズです。
青物単体狙いというよりか、海の魚がなんでも釣れるアクションをしています。
スローなアクションでもしっかりと誘えるので、渋い時間帯に効力を発揮することが多い印象。
そのアクションは青物意外にほ有効で、阪神間にはあまりいないですが、根魚とかヒラメ・マゴチなんかのフラット族にも強いアクションですね。
ぼくはコレで、阪神間のおかっぱりでは激レアなオニオコゼを釣ったことがあります。
捌くのにだいぶヒヤヒヤしましたが、クソほど美味しゅうございました。
ビッグバッカー
3フックのロング形状のメタルバイブレーションです。
その形状がイワシ的で青物を狂わせるのでしょうか?
阪神間の堤防では、絶大な釣果を叩き出しています。
メタルジグのジャーク動作に疲れてしまったときでも、ただ巻きで使え、かつメタルバイブレーションなので、全層探れるのは非常にうれしいところ。
阪神間ではすっかり青物キラーとして有名になりましたよね。
もともとはシーアバスルアーだったので、大型青物とガチンコファイトをするには不安がありましたが、対青物用にフックサイズを大型化した「鰤カスタム」や、重くして中層から下を探りやすくした「HW」などの派生モデルも発売されています。
セットアッパー125S-DR
プロのシーバスアングラー小沼正弥さん監修の、ロングビルミノーです。
非常に作り込まれたルアーで、ロングビルミノーとしては異例の飛距離を叩き出します。
潜航レンジは最大で水深2mオーバー。
ちょうどベイトの群れのやや下を引ける、絶妙なレンジ設定です。
一定速度のただ巻きをしているだけで、ルアー自体が潮流の変化などの外的要因によって、自然にふらつくアクションをいれてくれるのが特徴的。
もともとはシーバス用のルアーですが、自然な「食わせの間」を演出するルアーアクションは魚種を問わないようで、青物にも非常に強力です。
というか、青物がめっちゃ釣れます。
大物対応にフックが太軸になった「ランカーハンターモデル」も発売されています。
マキッパ
しっかりしたアシストフックがデフォルトで装着されたブレードジグです。
これもよく釣れると評判のルアーですね。
ブレードのキラキラした回転は、フィッシュイーターならみんな大好きですからね。
投げて、任意のレンジまで沈めたら、ただ巻きするだけでいいので、メタルジグをシャクるのに疲れたときにも使いやすいのグッド。
青物を釣る一番のコツは、水の中にルアーを入れる時間を少しでも長くすること。
ヒロセマンいわく
「投げ続けるのもテクニック」
ですからね。
ロッド
実際に触ったことがあって手に入りやすいロッドだと、ダイワのジグキャスターなんかかなり使いやすかったです。
96MHあたりが、60gまでのジグを快適に投げることができます。
キャストできるMAXジグウェイトが80gなので、大潮の激流ポイントに言っても十分対応できますね。
これ以上強い竿になると、ハマチサイズの青物の乗りが悪くなると思います。
※この記事を執筆中、ダイワのウェブサイトからジグキャスターが無くなっていました。
ダイワのショアジギングロッドは、今後オーバーに統一されるっぽいですね。
ジグキャスター、名前の通り堤防ショアジギングで一番使うメタルジグが扱いやすいいいロッドだったんですけどね。
この性能で、お値段1万円台ですし。
今はまだ普通に流通しているので、気になる方はお早めに...
ライン
堤防では根ズレの心配が無いので、PE2号の強度があれがブリでも十分相手にできます。
ですが、ハイシーズンの休日人気堤防ともなると「隣との距離が数メートルも確保できない」という地獄的状況に出くわすこともありえます。
そうなると、かけた魚にヘタに走られると、隣の人のラインとぐちゃぐちゃに絡まるという大惨事になりかねないので、大型青物が来ても強引にやり取りができるPE3号が欲しいシチュエーションが出てくることがあります。
このへんは適材適所で使い分けですかね。
ショアジギングは飛距離がでる釣りなので、150m巻きよりかは200m巻きの方が安心です。
ライントラブルで多少ラインを切る羽目になっても、200m巻いてあれば釣りを続けることができますからね。
昔、せっかく沖堤防に渡ったのに、ライントラブルでラインを切った結果、「ライン残量が少なくなりすぎてメタルジグをフルキャストできなくなる」という悲劇に見舞われたことがあります。
あれは本当に悲惨でしたので、皆さんには経験してほしくないです。笑
リール
上記のPEラインが必要十分に巻けるサイズでハイギアのリールが良いです。
番手で言うと、だいたい5000番〜6000番クラス。
フリームスは以前シーバスで使っていたんですが、これぐらいの価格帯のリールになってくると、ルアーフィッシングに必要な性能が十分備わっていますね。
コスパが良いリールだと思います。
大型の番手のハンドルノブには、パワーファイトがしやすいラウンドノブを採用しているのもありがたい。
まとめ
阪神間の堤防でのショアジギングタックルについて考えてみました。
今回は、ダイワかシマノかでいうと、ぼくがダイワよりなので、ダイワアイテムを参考に出してみました。
タックルバランス的には、紹介したアイテム的な感じがベターだと思うので、あとはシマノなり他の好みのメーカーなり、ご自分の好きなメーカーに当てはめて選んでもらえればいいと思います。
ショアジギングアイテム選びのなにかの参考になれば幸いです。
ではまた!