気づけば2代目のアクティブエイガードが壊れたので買い直してから時が経ち、そこそこ使用感が出てきた3代目。
_過去のアクティブエイガードやエイ対策の記事はこちら
今度はコードが緑色の張りが強いものに変わっていましたね。
ま、通電すればOKなので、効果のほどは変わらんのでしょう。
自身の記録を遡ってみたところ、初購入は多分2018年。
今が2023年だから、ざっくり5年間は使用していますね。
ピーク期には座布団クラスはもちろんのこと、ときにはステルス戦闘機サイズのアカエイが、スネくらいの水深の場所まで入り込んできて、砂の中で目を光らせています。
干潟の対人地雷です
そんな地雷原をともにくぐり抜けてきたアクティブエイガードは、もはや戦友。なくてはならないパートナー。
この記事では、5年間の長きにわたり、アクティブエイガードで数多のエイを撃退してきた「アクティブエイガード・マエストロ」であるワタクシが、アクティブエイガードのメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
- 干潟の地雷原の攻防戦
- ガンガンアカエイが逃げていく
- アクティブエイガードってどんなアイテム?
- アクティブエイガードのメリット
- アクティブエイガードのデメリット
- アクティブエイガードは、他のエイガードと組み合わせて使おう
- しっかりとエイ対策をして、ウェーディングを楽しもう
- まとめ
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干潟の地雷原の攻防戦
先日の釣行でのできごと。
僕のホームポイントにはウェーディングの好ポジションがあるのですが、季節的&潮位的な問題で、そこに立てるタイミングが比較的シビアなポイントがあるんですよね。
その日は、潮位的なタイミングと季節的なタイミング、そして僕の休みが奇跡的に重なっていたので爆釣間違いなし。
こりゃあ、もろたで!
と、喜び勇んでポイントにエントリーしようと入水したんですが…
画像は(僕が実際に過去に撮影した写真ですが)イメージです。
とんでもない数のアカエイとエンカウント。
いつも濁っているホームでも、特に濁りがキツイ日だったので、確実に目視できるのはスネ下ぐらい。風の影響で濁りが薄い場所で膝下の水底がようやく見えるぐらいでったのですが、数十メートルも進まないうちに、かわいいサイズから空母艦サイズの化け物クラスまで、計15匹のエイと遭遇しました。
かなり通っているポイントなんですが、さすがにここまで浅い場所で、この短時間にこれだけ多くのアカエイとエンカウントするのは初めての経験。
冒頭書いた通りに、何度もリピ買いするほどアクティブエイガードを信頼はしていたのですが、僕のホームポイントは基本的に釣りに良いシーズンはいつも足元が見えないくらいに濁っています。
なので、アクティブエイガードの効果でエイを踏んでいないだけなのか、そもそも人間の接近を感知して、アクティブエイガード関係無くエイが逃げていっているのか、そもそもエイが自分のまわりにいないだけなのかをはっきり目視できるシチュエーションが少なかったので、半信半疑な部分が若干のこっていました。
しかし、今回の総毛立つ釣行で確信を得ることができました。
アクティブエイガードの効果はガチ!
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ガンガンアカエイが逃げていく
いかに濁りがエグいとはいえ、さすがにスネくらいの水深までなら水の中が見えます。
普段であれば、さすがにここまで浅いところにエイが入り込んでくることは稀だと思うのですが、この日は別。
むっっっっっちゃくちゃおる。
そこまでドデカイサイズのやつはいませんが、小ぶりな座布団クラスがうじゃうじゃしていました。
恐ろしいことこの上ないのですが、せっかくの機会なのでアクティブエイガードの効果を検証してみることに。
エイを刺激しないようにそ〜っと近づいてみると、さっきまではピクリともしなかったアカエイが、ある一定範囲内に侵入するとすっ飛んで逃げていきます。
何匹かためしてみましたが、みんなだいたい同じ反応でした。
めんどくさそうに「のそっ…」と逃げるというよりかは、慌てて逃げ去っていく感じ。
アクティブエイガードの公式実験動画と同じような反応をしていましたね。
アクティブエイガードの効果を実感することができました。
アクティブエイガードってどんなアイテム?
ここで基本に立ち返って「アクティブエイガードってどんなアイテムなの?」っていうところのおさらいをしたいと思います。
仕組みとしてはシンプル
アクティブエイガードは本体(基盤)とバッテリー、電極ワイヤーで構成されています。
こんな充電式乾電池みたいな形のバッテリーが入っています。
シンプルっすよね。
本体に乾電池型のバッテリーをいれて…
締め込めば準備完了。
正常に作動していると、本体に組み込まれているLEDライトが点滅します。
バッテリーの残量が低下するとライトの点灯が弱々しくなるのですぐにわかります。
フル充電でどれぐらい持つのか実験したことはありませんが、1回の釣行時間が2時間程度の僕の場合は、ほんとうに極稀にしか充電しなくても全然平気。
バッテリー持ちはかなりよさそうです。
朝から晩までウェーディングしても、全然大丈夫なんじゃないでしょうか?
ライフジャケットなんかに本体をぶら下げて、両方の電極を両足に装着すれば準備完了。
この状態で水に入ると、両電極間が水中で通電して(磁場というか、磁界というか、なんといったら良いのかわかりませんが)バリアーが発生する仕組みです。
で、なぜコレでエイ被害を免れることができるかというと…
そもそもアカエイの特性として
エイのなかでも、ウェーディングの際に問題になってくるのがアカエイ。
尻尾の付け根に、どんでもなく鋭い毒針を持っている平べったいエイです。
毒針はノコギリ状になっているので、毒ぬきにしても、そもそもやられると大きな傷になるのと、猛毒でとんでもない激痛に襲われるとのこと。
ラバー素材のブーツ(一般的な長靴みたいなやつ)だったら、いとも簡単に貫通します。
このエイ、なぜ毒針をもっているかというと、別にこの毒針で獲物を攻撃して捉えるためではなくて、主に自衛のためみたいなんですね。
他の生物から襲われたときに、尻尾の毒針を振り回して抵抗するんです。
で、アカエイって砂泥地を好んで、更に砂に潜って隠れていることが多い生き物なんですね。
ウェーディングしていると、砂泥地にぼっこりと丸いくぼみがあることがありませんか?
あれ、エイが隠れていたあとだったりします。
こんなふうに、砂に潜って隠れていることが多いです。
なので、外敵から襲われるときも、自分の上方から攻撃されることが多いみたいで、しっぽの毒針も自分の上方からの攻撃対策に特化しているんですね。
これが、ウェーディングアングラーとの相性が最悪で、毒針による事故が起こる原因なんです。
特に、シーバスのウェーディングは都市部の河川の河口や干潟などの水が濁っているエリアですることが多いですし、ナイトゲームの場合もあります。エイが隠れていても気づかないんですよね。
従来のエイガードの発想転換
従来品のエイガードは、ウェーダーの外に付けるもの、中に履くものの種類はあれど、鎧的なものを装着して「エイに刺されたときに毒針が貫通しないようにする」っていうもの主流でした。
アクティブエイガードは発想の転換で「そもそもエイが自分の近くにいなければ刺されないんじゃね?」っていうアイテムです。
ロレンチーニ器官を刺激して撃退する
では、どうやってエイを遠ざけているかというと、サメとかエイとかのみが持っているロレンチーニ器官というのを電気によって刺激することによって、エイを追っ払っているらしいです。
ロレンチーニ器官っていうのは、ざっくり言うと「生物が発している微弱な電気を感じ取る」ための器官。
すべての生き物は神経伝達のために微弱な電流を使用しているのですが、サメなんかはコレを感知することで獲物を探していたりします。
微弱な電流を感知できるほどの繊細な器官なので、自然界には存在しないバッテリーが発する電流を感知すると、びっくりしてエイが逃げていくって仕組みなんだとか。
物理ガードではなく、そもそもエイを寄せ付けない発想の転換が凄いっす。
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アクティブエイガードのメリット
アクティブエイガードの効果を確認することができたので、ここからはアクティブエイガードのメリットについて書いていきたいと思います。
メリット1:アカエイを寄せ付けない
虫除けみたいといったらなんなんですが、数あるエイ対策アイテムのなかでも「エイが逃げていく」っていうのはかなりのメリット。
そもそも「自分の近くにエイがいない」っていうシチュエーションを作ることができたら一番安心ですからね。
メリット2:比較的安い
現在は乾電池で動く安価バージョンのアクティブエイガードの販売はしていないみたいで、リチウムイオンバッテリーのアクティブエイガードセットが9800円。
本体のみだと6800円で販売されています。
決して安くはないですが、物理エイガードと比べるとかなり購入しやすい価格です。
以前は7000円未満の乾電池で動くタイプも売っていたので、より購入しやすかったのですが、より効果が望める方に一本化したのか、今は9800円のモデルしか販売していないみたいです。
メリット3:ウェーダーを選ばない
物理エイガードのデメリットに「合わせるウェーダーが限定される」っていうのがあります。
インナータイプだと、手持ちのウェーダーをワンサイズ大きなモノに買い替えないといけない場合がありますし、外付けタイプでもブーツ形状を選ぶものが多い。
その点、アクティブエイガードは電極のコードを両足に装着して水中に突っ込んでおけばOKなので、ウェーダーの種類を選ばない(なんなら海パンウェーディングでも使える)ところがかなりありがたいんですよね。
メリット4:機動性を損なわない
アクティブエイガードは電極を両足に取り付けるだけです。
物理エイガードは特に外付けタイプだと、鉄板とか樹脂板とかを足首周りに取り付けることになります。
重量的にも、水の抵抗てきにもかなりの負担になるのですが、アクティブエイガードはコードが2本のみ。
動きやすさに与える影響はほぼありません。
アクティブエイガードのデメリット
べた褒めベースで書いてきましたが、ものごとには良い面もあれば悪い面もあります。
当然、アクティブエイガードにもデメリットはあります。
デメリット1:必ずしも効果があるとは限らない
本当に極稀になんですが、アクティブエイガードを有効範囲に入っても逃げ出さないアカエイもいます。
今まで3度ほど、逃げないアカエイに遭遇したことがあります。
アクティブエイガードの検証動画の最後の方にも出てきますが、電流にびっくりしすぎた結果なのかなんなんのか、理由ははっきりしませんが、その場で硬直したように動かなくなる個体がいるのは事実です。
デメリット2:物理的な防御力は皆無
あたりまえですが、物理的な防御力はゼロです。
エイが逃げていないのに気づかずに踏んづけてしまうと、普通に刺されるおそれがあります。
デメリット3:壊れやすい?
僕の周りでも、何度か壊れて使えなくなったという話を聞いています。
僕のアクティブエイガードも3代目。
水没させたり、豪雨の中で使用したりしたわけじゃないんですが、なんなんでしょう?
特に、長期間使用していなくて、ひさびさに引っ張り出してきたときに故障していることが多い印象を受けます。
バッテリーを入れっぱなしにして保管しているのが良くないのかと思い、使用していないときにはバッテリーを取外すようにしてからは長持ちしています。
ま、ただの気のせいかもしれませんが。笑
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アクティブエイガードは、他のエイガードと組み合わせて使おう
単体でも効果があるアクティブエイガードですが、先程書いたとおり、極稀にですが効果がない、というか、逃げる代わりに砂に潜ってしまうorパニックなのかマヒってしまっているのかわかりませんが、その場で硬直して逃げてくれないアカエイがいます。
なので、アクティブエイガード単体で使用するのではなく、他のエイ対策アイテムと組み合わせて使うことで、逃げてくれないアカエイのフォローをすると、より万全だと思います。
物理エイガード
防塵素材で作られたソックスみたいなのや、鎧みたいながあります。
エイに刺されたときに被害が集中するくるぶし〜スネを守るアイテムがほとんどです。
大きく分けると、ウェーダーのなかに装着するインナータイプと、ウェーダーの外に装着するアウタータイプがあります。
インナータイプはウェーダーの中に履くので機動力は落ちませんが、ワンサイズ大きなウェーダーを用意しないといけないのがデメリット。
反対に外付けタイプのエイガードは、大きいウェダーを買いなおす必要はないですが、モノによってはゴテゴテしているので、動きにくくなってしまうのがデメリット。
あと、ウェダーのブーツの形状によっては装着できないものもあるので注意が必要です。
物理的に防御できるのは安心感が大きいですが、どれアイテムも結構なお値段なのがネックですね。
リトルプレゼンツ エイガード3
リトルプレゼンツのエイガードは外付けタイプのエイガードです。
物理エイガードの中では一番安い金額のエイガードではないでしょうか。
あと、おそらく物理エイガードの中で唯一、ウェーダーのブーツ形状を問わずどのようなウェーダーでも装着可能なエイガードです。
ブーツ形状を選ばないがゆえに、つま先周りがノーガード状態になるのは仕方がないところですね。
ヒザ下を隙間なく完璧に防御することはできませんが、あるとないとでは大違いだと思います。
パスデザイン レイガード
インナータイプのエイガードで一番有名なアイテムではないでしょうか。
シーバスプロでも、このエイガードを愛用している人は多い印象があります。
つか、インナータイプのエイガードって、コレ以外知らないのですが、他にあるんかな?
鉄板で防御しているのではなく、防弾チョッキに使われているような繊維素材でエイの毒針を防御するタイプのエイガードです。
ウェーダーの中に装着するので、ウェーダーのタイプを問わず履くことができるのと、そこまで動きを阻害しないのがメリット。
デメリットは(素材的に仕方がない部分はあるんでしょうが)値段がバカ高いこと。
ハイエンドモデルのロッドやリールが一個買えるくらいの値段がします。
あとは、ウェーダーの中に装着するので、手持ちのウェーダーのサイズによっては、一回り大きいものに買い替えないといけなくなるのがデメリットですね。
ウェーディングスタッフ
スキーや登山で利用するストックみたいなやつですね。
スキーや登山用のストックを流用しても、なんら問題なく使えますが、使用後はしっかり水洗いをしないと錆びちゃったりします。
格安折りたたみストック系
今はいらなくなったスキーのストックをウェーディングスタッフとして使用しているんですが、以前はこんなやつをつかっていました。
安いし、折りたためるし、強度は十分だしで、全く問題なく使えていました。
先に書いたとおり、使用後はしっかり水洗いしないとパーツが錆びるのが弱点。
ただ、錆びたからと言って即使えなくなるわけではないし、買い換えるにしても安価なのがメリットですね。
ゴールデンミーンのウェーディングスタッフ
専用品でお手頃価格のアイテムだと、こんなのがあります。
ゴールデンミーンさんはウェーディング系アイテムのラインナップが充実していますよね~。
僕は使ったことはないんですが、結構評判はいいみたいです。
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しっかりとエイ対策をして、ウェーディングを楽しもう
というわけで、先日の釣行でアカエイ絨毯に遭遇して、アクティブエイガードの効力を十二分に検証することができたので記事にしてみました。
先日遭遇した中でも最大クラスのヤツが「逃げないパターン」のアカエイで、半分砂に隠れたまま尻尾を振り上げてその場で硬直していました。
ストックで眼の前の地面を突き刺しながら歩いていたので、踏む直前に気がついて回避することができましたが、アクティブエイガードだけだったら踏んづけていたと思います。
つか、ストックでつついても、まだその場から動こうとしない、鈍いアカエイでした。
警戒心ユルユルやないかい。
それとも、電気でマヒってたのかな?
このように、ほとんどのエイは逃げてくれるんですが、中には逃げない変わり者(?)もいるので、他のエイ対策グッズと組み合わせるのがおすすめです。
物理エイガードに手が出ないのなら、価格的に買いやすくて、代用品の選択肢もあるウェーディングスタッフは是非用意してください。
どれだけ対策をしても絶対はないですが、なるべくエイの被害に合わないように対策してウェーディングを楽しみましょう。
まとめ
・アクティブエイガードの効果はガチ!
・でも、稀に逃げないアカエイもいるから要注意!
・アクティブエイガード以外のエイ対策グッズも併用するのがおすすめです。
それでは…
ご安全に!
ではまた!